『「具体⇔抽象」トレーニング』を読みました。仕事や家庭でのコミュニケーション全般に活かせる良い本だったため感想を書きます。
読んだきっかけ
- エンジニアという仕事において具体と抽象の使い分けは重要だと考えており、より深く知りたいと思った
- Amazonレビューでの評価が良かった
感想
狙い通り、抽象と具体の考えを使い分けるためのTipsが詰まった良い本でした。具体と抽象の定義を明らかにした上で、具体と抽象のそれぞれの考え方について解説されていました。
特に大事だと感じたのは、下記の3点です。
- 抽象化するとは、事象の関係性を見ることである
- 抽象的な思考ができる人は僅かであり価値がある
- 無意識下での思考は具体になりがちであり、抽象的な思考は意識しないとできない
本書購入のきっかけは、仕事に活かしたいという思いでしたが、家庭内でも活かせる内容でした。エンジニアと家庭における『具体⇔抽象』について考察してみました。
著者の細谷功さんは、具体と抽象をテーマに複数の書籍を手がけられていて、どれも非常に評価が高いです。特に私は『メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問』という書籍が気になっており、いずれ読もうかと思っています。
エンジニアと『具体⇔抽象』についての考察
エンジニアはエンジニア同士やビジネスサイドとのコミュニケーションによって、課題解決をする仕事です。
仕事を依頼する、仕事を引き受けるといった行為が発生し、仕事ごとに目的や手段が曖昧ケースが往々にして存在します。曖昧なまま仕事を進めてしまうと、成果と期待値にギャップが生じ、手戻りが発生してしまうケースも経験してきました。
コミュニケーションを取る相手の知識や経験に応じて、抽象と具体を行き来し、目的と手段を明確にすることで、より高い成果を出すことができるのではないかと考えます。
家庭と『具体⇔抽象』についての考察
家庭では、長い時間を共同で暮らしているため、ハイコンテキストな会話が多いのではないでしょうか。逆に言うと、お互いの認識のわずかな齟齬によって、コミュニケーションギャップが生まれてしまうこともあります。
そうした齟齬があるときは言葉の定義や前提条件を明確にしてギャップを埋めることで歩み寄りが可能です。
私も実際、些細なことから妻と言い合いになってしまうことがあるので、認識の齟齬に注目して冷静に対処したいなと考えています。(といっても、なかなかできないものですが。)
まとめ
- 仕事やプライベート幅広く活かせる考えを学べた
- 思考の対象が広がった