Yuki Watanabe's Blog

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エンジニアリングと子育てについて

苦手だった英語のリスニングを克服した

先日2年ぶりに受けたTOEICの結果が出た。

リスニングのスコアが前回より140点ほど上昇し、365/495点となった。 もちろん自慢できる点数ではないが、これまで英語のリスニングが大の苦手だったことを考えると、大きな成長を感じる。

せっかくなので、どういった過程を経たのかを記事にしてみようと思う。

これまでの英語リスニングスコア

大学受験をしたのはもう14年前。当時はリスニングがセンター試験と国立の二次試験で課されるくらいで非常にウェイトが少なかったため、学習時間をほとんど投下しなかった。 結果、センター試験のリスニングが26/50だったのを記憶している。

大学2年目と社会人8年目でTOEICを受けたが、リスニングのスコアはそれぞれ275/495, 225/495だった。 試験では音声をまったく聞き取れず、ほぼ勘でマークをするしかなかった。

自分は英語のリスニングができないのではなく、根本的に耳が悪いのではないかとすら思っていた。

2022/10~11: 転機 "英語喉"との出会い

英語は喉で発音するとクリアに発音できる、発音できると聞き取れるようになるという"英語喉"というメソッドを、Twitterでたまたま見かけた。

英語喉を提唱されている"KAZ先生"の動画を見ると妙に納得感を得て、もしかしたらリスニングを克服できるかもしれないと感じた。

さっそく著書を2冊読み、喉を使った発音やシラブル(音節)について学んだ。 特にシラブルを知れたことは大きく、英語の音の繋がりやリズムに理論があることに驚いた。

書籍を読んですぐにリスニング力が上がったという感覚はなかったけど、今後のインプットを通じてリスニング力を鍛えられたのは、英語喉のメソッドを知れたからこそだった。

2022/12~: 音読、オーバーラッピング、シャドーウィング

次は英語喉を実践するため、ひたすらオーバーラッピングやシャドーウィング、音読をした。 昔からフレーズで覚えるタイプの英単語帳*1が好きだったので、教材は『ALL IN ONE TOEIC テスト 音速チャージ!』を選んだ。

はじめは音声のみを数回聞き、その後テキストを読んで、さらにシャドーイングを繰り返すといったサイクルを、すべての251英文で実践した。 ここでのシャドーイングは、できるだけ英語喉のメソッドに倣うように意識した。

単語帳を進めるにつれて徐々に聞き取れるようになり、リスニング力が少しずつ上っている感覚を持った。

ちなみに、オーバーラッピングやシャドーウィング、音読という学習法は、英語学習について体系的に知りたいと思い手にとった『英語上達完全マップ』でも推奨されていたので、納得感を持って進めることができた。

2023/01~: 英会話

英語学習の目的は、英語を話せるようになることなので、オンライン英会話に入会した。

nativecamp.net

英会話自体がリスニングにどれほど貢献したかはわからないが、講師の先生から発音に対してネガティヴなフィードバックをもらうことは少なく、自分のやり方の方向性が悪くはないことを認識できた。

2023/02: TOEIC

せっかくリスニング力が上がってきたので、実力測定のためにTOEICを受けることにした。

事前に解き方のコツを掴もうと考え、試験1ヶ月前に『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術(以下、直前の技術)』を購入し、3回解いた。

しかし、リスニングのPart3, Part4はやはり難しく、問題文に気を取られて音声に集中できず、リズムを崩してパニックに陥るということが多々あった。 YouTubeでリスニングの問題の解き方やマインドを学び自分に合った方法を確立して、試験本番でもできるだけ冷静に回答できるように心がけ、以下の方法を採った。

  • 問題の先読みは、基本設問だけで解答は読まない
  • リスニングでは、聞くことのみに集中する
  • 解答は、リスニング後に行う

www.youtube.com

試験1週間前に公式問題集を購入した。時間がないため問題は解かずに、リスニングのPart3, Part4の音源でオーバーラッピング、シャドーウィングを繰り返した。 限られた時間で、各国の話者の声に効率よく慣れることができたように思う。

試験当日は、緊張もあり、練習通りには全然聞き取れなかった。 しかし、できるだけ自分のペースを崩さずに、冷静に対処するようにした。 解き方をある程度確立できていたことが大きかったように思う。

そして、冒頭にも書いたとおり、TOEICの結果が発表され、リスニングのスコアが365/495点まで上昇していた。 いつのまにかリスニングへの苦手意識が払拭でき、そこそこ聞き取れるようになってきたのが嬉しい。

2023/03: 今後

今後はテスト対策などを目的とせず、生の英語に触れていきたい。 YouTubeの「ByteByte Go」というチャンネルは、システムデザインに関する動画がメインで非常に面白く、かつスピーカーの方の声も聞き取りやすいため、当分はこのチャンネルを見ていきたいと思っている。

www.youtube.com

*1:DUO3.0